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こども食堂 世間の反応

2015年度はこども食堂が注目され全国でその活動が広がってきている。

 

NHKでも時々報道され、今年1月にはクローズアップ現代の特集で大々的に報道された。   私はこども食堂ブームの火付け役になった豊島区wakuwakuネットワークが行っているこども食堂を2013年に知った。そのころ私は無料の学習支援のボランティアを数年してきたが、こどもへの支援として勉強を教えるだけでは何かが足りないなと悩んでいた。こども食堂の様子をホームページのみでしか拝見してないが、これが理想の支援の仕方の一つではないかと当時感じた。   そのようなわけでこども食堂に対して、好意的な見方をしている。

 

またこども食堂の関連の報告会や情報共有会などを開催予告をすると、瞬時に定員になってしまうほど応募が殺到している。豊島区のこども食堂は開催の度、何かしらの取材や見学者が絶えない。facebookでは自分もこども食堂に関りたいというコメントをたくさん目にする。全国的にもこども食堂はすばらしい活動だと思っている人が大半だろうと信じて疑わなかった。

 

しかし、こども食堂の広がりを否定的にうけとる人が過半数だった。クローズアップ現代はリアルタイムでツイートの内容をテロップで反映させている。
・「行政や国がやるべき」
・「運営費はどうしてるの?市井の善意に頼っていては国はなにもしなくなる」
・「こども食堂の数は増えるべきではない、ごはんは家族で食べるもの」
などなど、ボランティアの善意に頼りすぎているからよくないといった意味で否定的な意見が多かったが、いまの家族のあり方が見えていない個人の思い込みで否定するコメントもいくつかあった。

 

こども食堂の狙いは大きく二つある。
①「貧しくてご飯もまともに食べられない子供たちに栄養がある食事を」
②「孤食を防ぐ、地域のつながりを強くする」

 

報道では前者をメインで取り上げられる傾向があるが、運営者は後者に重きをおいていると感じる。 取材の内容を見ても、親子で来て 「仕事の後、ご飯を作らなくてすむので助かる」 「こども食堂だとこども積極的に手伝いをする」 「地域の人と顔見知りになれて安心する」 というコメントだった。   なお、利用者のこどもは無料~300円程度、大人は300円~1000円くらい参加費(食費)がかかるを徴収する。だから運営面でもうまくやりくりすればボランティア側の負担にはならない。

 

特に都市部では消えてしまったと言われた地域のつながり。こども食堂というかたちでもって、また少しずつ全国各地で地域のつながりが復活しつつあるともいえる。共働き、ひとり親家庭が当たり前にある昨今、地域の助けなくして子育てができるだろうか。こども食堂の広がりをうけて行政が動きだした地区もある。一部の人々の善意が国を動かしたといっても過言ではない。   ここは目くじらをたてずにこの善意の行動の広がりをあたたかく見守るべきではないだろうか。

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