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経済制裁下の暮らしを想像することが出来ますか?スーダンで起こっていること

スーダンってどんなところ?

 
北アフリカに位置する首都をハルツームに置くスーダン共和国。(場所は以下です!)
 

 
国土の30%以上が砂漠のスーダンには、ヌビア砂漠、バユーダ砂漠、リビア砂漠の3つの砂漠地帯があり、歴史遺産も多く遺跡巡りや神殿・ピラミッドなどの名所も多数あります。
 
国民の多くはイスラム教徒であり、暖かなおもてなしが特長の国でもあります。
 
同時に、21年にわたり南北の内戦が行われた過去があり、犠牲者は200万人以上、戦火を避けて逃れた人は 周辺国に55万人、国内に400万人以上といわれています。今も、ダルフール紛争や隣国の南スーダンの政情悪化など、不安定な状態は続いています。
 
※ダルフール紛争は、スーダン西部のダルフール地方での紛争になります。スーダン政府に支援されたアラブ人によるジャンジャウィードと呼ばれる民兵と地域の非アラブ人住民との間に起きている民族紛争と言われています。2003年2月の衝突以降、40万人程度の方が亡くなり、深刻な人道危機が報告されています。
 

経済制裁を受けているスーダン

 
ニュースなどで時折、「経済制裁」という言葉を聞くと思います。経済制裁の言葉の定義を見てみましょう。

国際法に違反した国などに対し、経済的手段によって制裁を加えること。 輸出入の制限または禁止、経済関係条約(通商条約など)の停止、対象国の在外資産の凍結、航空機や船舶の乗り入れ制限または禁止などの外交手段が講じられる。 国連安全保障理事会の決定に基づいて行われる場合が多い。

wikipediaより

スーダンでは、1996年~2,001年までダルフール紛争における非アラブ系住民の虐殺がきっかけとして国連からの経済制裁を受け、また、1993年からアメリカ合衆国からテロ支援国家の指定を受けたことによって、今でもアメリカからの経済制裁を受けています。経済制裁下での人々の暮らしはどのようになるのでしょうか?
 

経済制裁下の暮らし=経済制裁をした国のサービスなどを使えなくなるということ

 
経済制裁と一口に言っても、どのような状況が生まれるか想像がしづらいところがあると思います。スーダンを例にとると、経済制裁をしているアメリカで生まれたサービス・商品は利用できないということを想像するのがいいかもしれません。イメージしやすい話でいうと、amazon、google、apple、adobeなどのアメリカ発のサービス・商品は一切利用できないということ。
 
例えば、adobeのサービスを考えた場合、illustratorなどのソフトの登録の際に、国籍を入れる必要があります。その際に、「スーダン」と入れるとその時点でスーダン国外にいてもサービスを利用することが出来なくなります。他にも、海外企業がスーダンで工場を建設しようとしたのですが、最後の段階で、実は工場の部品にアメリカがライセンスを持っている部品が入っていることが分かり、工場建設が中止になってしまったケースもあるそうです。
 
様々なテクノロジーに頼っている海外企業が上記の状況下ではビジネスをすることが困難であることは納得できる話かと思います。その他にも、最新の薬が手に入らず医療が遅れてしまうこと、送金サービスを使うことが困難であり母国の家族に送金が出来ないなどの障害が生まれます。
 

経済制裁下にあるスーダンの暮らしの詳細は、12/3開催のイベントにて。

 
チャリツモ編集部では、12/3にスーダンのこと、経済制裁下の暮らしなどの詳細を聞くことが出来るイベントを開催します。
 
イベントでは、経済制裁下の暮らしの状況の話にとどまらず、長年内戦があった国での暮らしはどのようなものなのか?、隣国南スーダンの情勢悪化の一因になっているスーダンの不安定さはなぜなのか?解消できる可能性があるのか?についても話をしていく予定です。
 
是非、興味を持って頂けたら、会場にお越しください!
 


開催概要


JAZZトークライブ:スーダンを知る、スーダンを学ぶ:12/3(土)19:00~
・2016年12月3日(土) 18:30開場 19:00~21:30
・喫茶茶会記:http://gekkasha.jugem.jp/?cid=42174
四谷三丁目駅より徒歩3分 地図はリンク先に記載しております。

・料金:2,000円(ワンドリンク付き)
・定員:25名(先着順)
・申込方法
facebookイベントページでの「参加」表明をお願いします。
https://www.facebook.com/events/1811896225761709/
もしくは、contact@charity-japan.comに名前・メールアドレスを入力した上で、題名に「トークlive参加希望」と書いて送信してくださいませ。

 


トークゲスト:モハメド・オマル・アブディンさん 東京外大特任助教


1978年、スーダンの首都ハルツームに生まれる。
生まれた時から弱視で、12歳の時に視力を失う。
19歳の時、視覚障害者を支援する団体の招きで来日、福井の盲学校で点字や鍼灸を学ぶ。
その後、ふるさとスーダンの平和を築くための学問を学びたいとの痛切な思いから、日本の財団から奨学金を受け、東京外語大大学院で研究者となる。犠牲者200万人、2005年まで20年に及んだスーダンの内戦の歴史を検証しつつ、2011年の南部独立後のスーダンを見守り、祖国平和のために発言を続ける。

ブラインドサッカーの選手としても活躍しており、たまハッサーズのストライカーとして日本選手権で優勝を3回経験している。

著書に「わが盲想」
https://goo.gl/I1pVOK
http://www.poplarbeech.com/wagamoso/007244.html
https://www.youtube.com/watch?v=7tUk2xiODzE
Twitterアカウント  @Abdinkun

 


トークゲスト:伊勢崎賢治さん 東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授


1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授。

国際NGOでスラムの住民運動を組織した後、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮。

著書に『インドスラム・レポート』(明石書店)、『東チモール県知事日記』(藤原書店)、『武装解除』(講談社現代新書)、
『伊勢崎賢治の平和構築ゼミ』(大月書店)、『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』(かもがわ出版)、
『紛争屋の外交論』(NHK出版新書)など。新刊に『「国防軍」 私の懸念』(かもがわ出版、柳澤協二、小池清彦との共著)など

伊勢崎賢治 ジャズ・トランぺッターfacebookページ:https://www.facebook.com/kenji.isezaki.jazz
伊勢崎賢治 ジャズ・トランぺッターページ:http://kenjiisezaki.tumblr.com/

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