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2017.02.09.Thu

2/21:国際医療分野の第一線で活躍し続けている中村安秀さんがアフリカ医療について語るイベント

2/21に大阪市立大学文化交流センターにて、国際医療の第一線で活躍し続ける中村安秀さんが参加し、アフリカ医療について報告するイベントが開催される。中村安秀さんは、当サイトでもインタビューさせて頂き、印象的な話を多数伺った。
 
インタビュー:国際協力の仕事を続ける秘訣
 
以下では、インタビューから、印象的な部分を紹介します。

国際協力の現場で働くことは、クリエイティブな作業
これがいいなと思って、相手の国と一緒に話をしていると、どんどん実現していくんです

 
僕は外国で働きたいと思っていただけではなくて、自分たちで考えて、思ったことを作り上げるという楽しさを経験したかった。日本ではなかなか難しくなっている部分があるんですね。途上国ではこれがいいなと思って、相手の国と一緒に話をしていると、不思議なくらい、どんどん実現していくんです。
 
例えば、その後、僕が関わりはじめた母子手帳のプロジェクト。1994年からインドネシアで始まったのだけど、15万人の村で実施してみたところ、10年経ったら、それがインドネシア全土に広がりました。今は、スタートから17~18年経っていますが、もう日本政府はお金を出しておらず、インドネシアの国の財源でそのプロジェクトが回っているのですね。
 
そういうことに参画出来るのは面白いですよね。15万人の村から始まって、ひとつの州に広がって、それが更に、全国の33の州に広がって・・・そういうプロセスを相手の国の方と共有出来るというのは、ものすごくクリエイティブだと思います。そのクリエイティブさがたまらなく楽しいのだと思います。

この仕事を続ける秘訣は、悲観的にならないこと
ないことを探すのではなく、「これは素晴らしいというのを見つけてくるのがプロ」

 
自分の中で、気を付けている訳ではないのですが、人に比べてあると思うのは、決して悲観的にならないことだと思います。もう少し言うと、途上国に行くと分かるのですが、「これが出来ていない」「あれが出来ていない」「薬がない、汚い」など“ないこと”を指摘するのは簡単なんですね。高校生でも分かることです。高校生でも、途上国の学校に行って、何が足りないか挙げてみてごらんと促せば、たくさん挙がるはずです。
 
プロフェッショナルはそうではなくて、これは素晴らしいというのを見つけてくるのがプロなんだと思います。一見、何もないように見えるけど、これが素晴らしいと。
 
もう一つ気を付けていることを話すと、「子どもの目は輝いていた」という風には言わないでおこうと思ったんです。
 
それはインドネシアで暮らしていた時もそうでしたね。パキスタンの難民キャンプにいた際にもそうでしたが、日本から訪問してくれたりする方がいると、アテンドして色々案内をするのですが、一番最後の感想として「子どもの目が輝いていた」と言われるとがくっときてしまうんですね。
 
電気のない村で暮らしている人達、難民キャンプの人達から言わせると、「あなたに目が輝いていたとほめてもらいたくない」と。私も、そのような感想をいう前に、「その人に食糧・水が届くように支援しなさい」と言ったくらいです。難民キャンプの子どもにとっても、褒めてもらうことが嬉しい訳ではなくて、「お腹一杯にさせて」と、きっと言うと思うんですね。
 
そういった厳しい現実を知ってしまった人間は、子どもたちの目が綺麗だということで感動してはいけないと思っています。

以下からイベント紹介になります。
 


 
■「アフリカで医療について考えたこと」
 
(1)スーダン学術調査報告:小西かおる教授ら(30分)
(2)パネル・ディスカッション「アフリカで医療について考えたこと」
 川原尚行氏(ロシナンテス)、中村安秀氏(HANDS:阪大)
 川原先生はスーダンでの活動から、中村先生はスーダンやケニアの活動から医療とは何かという原点について語り合う(60分) 
(3)質疑応答(30分)
 
■時間:2017年2月21日(火)午後6時30分ー8時30分
■場所:大阪市立大学文化交流センター大ホール 〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
 
■主催:HANDS・ロシナンテス・ぼちぼち
■後援:HANDS(Panasonic NPOサポート ファンド for アフリカ2016)
 
■中村安秀氏略歴
大阪大学大学院人間科学研究科 グローバル共生学講座国際協力学・教授
1977年東京大学医学部卒業。小児科医。都立病院小児科、保健所勤務などを経験し、その後JICA専門家(インドネシア)、UNHCR(アフガン難民医療)など途上国の保健医療活動に取り組む。東京大学小児科講師、ハーバード大学公衆衛生大学院研究員などを経て、現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授、NPO法人HANDS代表理事。学際的な視点から市民社会に役立つ研究や教育に携わっている。国際保健、子どもの発達、災害時保健医療など興味をもっているが、どこの国にいっても子どもがいちばん好き。
 
■川原尚行氏略歴
ロシナンテス理事長、
1965年福岡県北九州市生まれ、1992年九州大学医学部卒業、1997年九州大学医学部大学院修了(外科学)、1998年外務省入省(在タンザニア日本国大使館二等書記官兼医務官)、2002年在スーダン日本国大使館一等書記官兼医務官、2005年外務省辞職し、スーダンにて医療活動を開始、2006年NPO法人ロシナンテスを設立し現在に至る。スーダンの地方における医療で、巡回診療地域に診療所を3棟建てる計画(2016年に2棟完成)や給水所の建設、村落助産師育成、日本の大学からの専門家の招聘(2016年は北海道大学、大阪大学の専門家がスーダン訪問)などの総合的な地域医療のモデル構築を目指している。
 


 
詳細・申し込みはこちらから
https://www.facebook.com/events/1201397416579994/
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc5wayFhjwP1FA8vQolrXJurD949T5yMUddAIrVCENRWG8Q5Q/viewform
(事前申し込みがない方でも、飛び入り参加可能です)
 
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