3月3日~3月8日まで、アウトサイダーアート、エイブルアートが約60点集まる展示会『日本財団DIVERSITY in the ARTS~MAZEKOZEプロローグ~』が開催中です。
アウトサイダーアート、エイブルアートとは
アウトサイダーアートとは、特に芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のことをいいます。
例えば、アウトサイダーアートは以下のようなものになります。
アウトサイダーアートには、狭義に、障害者のアート作品を含むものです。知的障害者、精神障害者あるいは精神病患者が精神病院内におけるアートセラピー(芸術療法、クリエイティヴ・セラピーの一種)などで描いた絵画がそれにあたります。
アウトサイダーアートは、日本では、「エイブル・アート」「ワンダー・アート」「ボーダーレス・アート」「アール・ブリュット」とも呼ばれており、特に、「エイブルアート」は、
ということを目的として使われている言葉になります。
“ちがい”をハンディにするのではなく、特性としてアドバンテージにできる、“ちがい”をおもしろがる社会がいい。
今回の日本財団のイベントでは、障害のある作家たちによるアート作品が約60点展示されます。アート展のキュレーターは、日ごろから障害者アートの活動をしている東ちづるさんと中津川浩章さんのお二人。
おそらく今回の作品展にも共通するであろう考え方が、東ちづるさんが運営する一般社団法人 Get in touchにて印象的な言葉が紹介されています。
“ちがい”をハンディにするのではなく、特性としてアドバンテージにできる、“ちがい”をおもしろがる社会がいい。すべての人がもっと自然に、もっと気楽に、もっと自由に暮らせる「まぜこぜ」の社会はきっと作れる。
また、イベントに寄せられている、お二人の言葉を紹介させて頂きます。
予期せずハートが揺さぶられる!「いいものはいい。アートはアート。」
そんな思いで、私たちは作品と出逢い、キュレーションをしています。
今回は、国内外で有名な作品から、新進気鋭の作品まで。
いわゆるアール・ブリュットの世界では有名なベテラン作家、多くの受賞歴がある作家、第一回<みんな北斎>展で大賞の作品、海外のアウトサイダーアートフェアで人気の作家、まだまだ知られていない不思議でポップ、ファンタジーな作品。
さらに自由奔放でクオリティの高いアート活動をする施設をまとめて紹介!
テレビ番組で何度も取り上げられている滋賀「やまなみ工房」や、埼玉「工房集」、
大阪・安部野で地域とともに活動を繰り広げる「アトリエコ―ナス」、素敵なデザイングッズを先駆けてクリエイトする神奈川「studio cooca」、東北で長くハイセンスな活動を続けている岩手「るんびにい美術館」、地域に密着した精力的な展覧会を生み出している福島「はじまりの美術館」。
これらの作品がもつエネルギーは、アートの高尚な知識や、権威なんて不要です。
本当は、「障害者アート」なんていうジャンルはないのです。ただ素晴らしいアートがそこにあるだけ。「スゴイ!」と感じたら、次はアクションです。誰も排除しない「まぜこぜの社会」をめざして。これらの作品には、そのチカラが溢れています。
東ちづる・中津川浩章
特に、
本当は、「障害者アート」なんていうジャンルはないのです。
ただ素晴らしいアートがそこにあるだけ。
という箇所にチャリツモ編集部では力強さを感じました。
この展示を通じて、「障害」ということを改めて考えるきっかけに出来るのではないでしょうか。
3/3~3/5@COREDO室町 江戸桜通り地下歩道、 3/6~3/8@大手町タワーOOTEMORI B2プラザ
期間は短め。是非、機会を逃さずに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
2017年3月3日(金)~5日(日)
COREDO室町 江戸桜通り地下歩道(東京都中央区日本橋室町2-1)
2017年3月6日(月)~8日(水)
大手町タワーOOTEMORI B2プラザ(東京都千代田区大手町1丁目5番5号 地下2階広場)
■観覧料 無料
■主催:日本財団
■共催
CREDO室町会場
オリンピック・パラリンピック等経済界協議会、一般社団法人 Get in touch、一般社団法人 日本橋室町エリアマネジメント、大手町タワーOOTEMORI会場
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