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2017.01.23.Mon

“夜の世界”と”ヤンキーの世界”の孤独に立ち向かう。GAPとハッシャダイ、就労支援事業でタッグ。

風俗嬢のセカンドキャリア支援をしている一般社団法人Grow As Peopleと、中卒・高卒者向けのインターン事業を運営する株式会社ハッシャダイが、今後協力してキャリアサポートをしていく方針を決めた。

それに際し、1月20日に、協定書締結式とトークイベントが東京都渋谷区のモノステップビルで行われ、一般参加者と報道陣あわせて約30名が出席した。

イベントでは、はじめにGrow As People(以後GAP)の代表理事・角間惇一郎氏、ハッシャダイ代表取締役・久世大亮氏による団体紹介が行われた。
その後参加者が見守る中2人は書類に調印、笑顔で協定書を取り交わした。

締結式の後には、明治大学准教授で経済学者の飯田泰之氏が司会を務め、対談形式のトークイベントが開催された。

 

Grow As Peopleとは

GAPは風俗業界で働く女性の孤立を防ぐ仕組みづくりを目的に、2012年に設立された一般社団法人。
事業を続ける中で、風俗業界で働く女性たちが、40歳頃を境にフィジカルの観点から風俗業で稼ぐことが難しくなってしまう傾向を発見。「40歳の壁」問題として警鐘を鳴らしている。

風俗業界の中で「40歳の壁」を迎え、居場所を失い孤立してしまう女性たち。GAPでは彼女たちが、できるだけ早く風俗後のキャリア(セカンドキャリア)を見つけられるようインターン事業などの就労支援事業を行っている。
(参照:『“夜の世界”の孤立に立ち向かう/Grow As People 角間惇一郎さん インタビュー』

一般社団法人Grow As People
WEB:http://growaspeople.org/

 

株式会社ハッシャダイとは

株式会社ハッシャダイは2015年5月に創業したベンチャー企業。

“大学全入時代”という言葉も先行し、世の中の多くの人は若者の大部分が大卒者であるという思い込みを持っている現在。しかし実は、若者の約6割は中卒・高卒なのだという。世の中で認知されていない彼ら中卒・高卒者は、労働市場においても軽視され、学歴がないことで未来の可能性を閉ざされている。

そんな中卒・高卒者向けにハッシャダイが提供する「ヤンキーインターンシップ」はとてもユニークでインパクトのあるサービスだ。

対象者は東京以外に在住の中卒・高卒者で、「自分を変えたい!」と思っている若者。
インターン期間中は「職・食・住」を無料で提供されるから安心して上京できる。
英会話やマーケティングなど、ビジネススキルに直結する内容の講座も充実している。
まさに至れり尽くせりだ。

事業運営で大切にしている事について久世代表は、「このサービスが生きづらさを抱えるヤンキーを救ってくれるという福祉的な意味合いのサービスではなく、自ら選んだ自分に変われる場であるということ。インターンの内容もそうしたヤンキーたちの選択を尊重するよう設計している。例えば仕事が合わなかったらすぐに辞めてもよいと言っている。普通は辞めた人間が責められたり根性なしのレッテルを貼られたりするけれど、私たちはその選択も大切な自己決定のひとつだと考えている。」と語った。

株式会社ハッシャダイ
WEB:https://hassyadai.com

 

なぜ連携するのか

イベントの最後に、”今後お互いの団体に求めるもの”を尋ねられた2人。

角間「GAPのような事業では当事者にどうアクセスするかが鍵になってくる。今GAPは多くの風俗店とつながり、お店経由で支援対象者を紹介してもらうケースが多い。風俗店に協力してもらうことで、GAPのサポートが必要な人と効率よくつながることができている。ただ、地方の小さい風俗店などはまだ繋がれていないところも多く、そうしたお店にもGAPを必要とする風俗嬢たちがいるはずだ。そうしたGAPの風俗店ネットワークで捕捉できなかった潜在ユーザーを、ヤンキーが持つ地元のネットワーク経由でアクセスできるようにしたい。」

久世「当社のインターンに関して女性の問い合わせも多く頂いているが、参加につなげられていないのが現状。運営側が全員男ということもあり、女性へのフォローの仕方がまだまだわかっていない。長年女性を対象にサービス提供してきたGAPに、女性ユーザーへの接し方・フォローの仕方などのノウハウを教えて欲しい。それとGAPのほうがより適切な支援を提供できると判断したケースなどでは積極的に連携していきたい」

風俗嬢と地方のヤンキー。それぞれの世界のEXITを提供する2つの団体が協力することで、双方の事業がより加速していくことと思う。彼らの今後の活動に注目したい。

ライター: