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全国に広がるおいしい笑顔の輪!「子ども食堂」について、調べてみました。

いま、全国に「子ども食堂」なるものが広がっているそうです。

「子ども食堂」、みなさんはご存知でしょうか?

「子ども食堂」と聞いてまずわたしの頭に浮かんだのは、2011年にドラマ化された「高校生レストラン」。町おこしのために高校生が調理から運営にまで頑張る姿が話題を呼びました。とすると「子ども食堂」とは、もっと年齢の低い子どもたちが食堂を…?

なんて安易な想像をふくらませながら、今回は「子ども食堂」について調べてみました。

 

「子ども食堂」とは○○だった!

簡単にまとめると「子ども食堂」とは、年収約122万円以下の貧困家庭が増えている(平成26年度国民生活基礎調査によると6人に1人が該当)現状に“何かできることはないだろうか”と考えた大人たちが、自発的に民家や空き店舗を解放して多くが無料で子どもたちに食事を提供する活動で、月1回~週1回と各々のペースで開催されています。

注目すべきはその数がこの2~3年で急増していること。
2013年に全国21ヵ所だった「子ども食堂」は、なんと2016年5月時点で185ヵ所となりました。

2013年までに開設したのは21カ所だったが、この年に子どもの貧困対策法が成立。6人に1人という子どもの貧困率が14年に公表され、支援の機運が高まった。調理や食材提供、遊び相手など活動が身近で参加しやすいことを背景に、開設数は14年13カ所、15年100カ所、今年5月末までに185カ所と急増した。給食がなくなる夏休みを前に、6月以降も開設が相次いでいる。

http://www.asahi.com/articles/ASJ6G0PCCJ6FPTFC036.html

 

「子ども食堂」に期待されていること、それは。

今後も増えていくであろう「子ども食堂」。何が期待されているのでしょうか?その背景には現代の社会における“無数の声にならない声”の存在がありました。

札幌にある子ども食堂「にじ色こども食堂」の発起人である安田香織さんは、とあるシングルマザーの女性が「仕事を遅くまでしていて、帰宅しても私も子どもたちもついついカップ麺などを食べたりしています。私も子どもも体調を崩しています。」と話すのを聞きました。ショックを受けた彼女は、自分たちの活動を見直そうと調理スタッフを集めてミーティングを行いました。

そのお母さんの胸の内を間接的に、しかもテレビを通じて知った時に、もっと親たちの言葉に耳を傾けていきたいと感じました。多世代の集まるスタッフの意見は多様です。

★今の社会派子育てがしづらい”
★お母さんに課せられる負担が大きい
★子どもたちが追い立てられるように
★お母さんに余裕がない
★シングルマザーの増加
多くの声が上がりました。

http://kodomoshokudou.net/8%E6%9C%8822%E6%97%A5%EF%BC%88%E7%81%AB%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%98%E9%A3%9F%E5%85%89%E6%99%AF%EF%BC%869%E6%9C%88%E4%BA%88%E5%AE%9A/

朝から夜遅くまで働きとおしてもギリギリの収入で生活を送らなければならないお母さんたちに、子どもの食事を十分に用意することは簡単ではありません。平成23年度の厚生労働省の調査によると、母子家庭の数は全国123.8万世帯。平成18年に比べて8.7万世帯も増えています。その中で仕事をしている人の割合は80.6%、うち47.4%がパート・アルバイトの非正規雇用で働いています。

また必要に応じてサポートをしてくれる知人が近くにいる場合には、そうした悩みを相談することもできるのですが、シングルマザーの中には日々を忙しく送るうちにいつのまにか社会から孤立し、問題をひとりで抱え込んでしまう場合も少なくないようです。

 

私たちにじ食スタッフが出来ること。親たちの声を聴こう。出来るだけスタッフが交代で食事に入り、参加者の人たちとコミュニケーションをとろうということになりました。

http://kodomoshokudou.net/8%E6%9C%8822%E6%97%A5%EF%BC%88%E7%81%AB%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%98%E9%A3%9F%E5%85%89%E6%99%AF%EF%BC%869%E6%9C%88%E4%BA%88%E5%AE%9A/

「子ども食堂」に期待されること、それは単に無料で身体にいい食事をとることができるだけでなく、社会において認知・理解されづらいシングルマザーたちの“声にならない声”をきちんと汲みあげること。つまり、孤立しがちな彼女たちが集い、本音で語り合えるような場づくりが求められているようです。

 

「子ども食堂」に行ってみませんか?

みなさんの近くにある「子ども食堂」、知っていますか?

▽全国の子ども食堂一覧
http://www.asahi.com/topics/word/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E9%A3%9F%E5%A0%82.html

子ども食堂はとてもオープンな場で、様々な関わり方の選択肢があります。

〇少しでも興味を持ったあなたは、まずは近くの食堂に足を運んでみて下さい。子ども食堂には年齢・性別を問わず、誰もが自分の意志で参加することができます。
〇農業をしていたり、飲食店で働いている、というあなたは規格外の野菜や余った食材を提供してみませんか。

 

久光義則さん(67)は、趣味の家庭菜園が高じ、2千平方メートルの畑を耕す。以前は玄関先で「どうぞご自由に」と収穫物を配ってきたが、多すぎて持て余していた。子ども食堂を開こうと誘われ、「野菜は任せろ」と宣言した。

http://www.asahi.com/articles/ASJ7832PCJ78PTFC002.html

 

放牧で養豚業を営む北海道帯広市の「マノス」社長、平林英明さん(71)は市内の「おびひろ子ども食堂」に豚肉を無償で提供している。6月はひき肉がハンバーグになった。子ども食堂は新聞で知った。「子どもたちは肉が好きだろうし、肉を食べると元気が出るでしょ。食堂はまだ見に行っていないけれど、気持ちはつながっている」

http://www.asahi.com/articles/ASJ7832PCJ78PTFC002.html

〇直接関わることは難しいけど何かできれば、というあなたには活動費の支援という選択肢もあります。

主婦(39)は2千円支援した。6歳と1歳の子どもがいて夫とは別居。離婚調停中だ。夫から振り込まれる月10万円で暮らす。「額はわずかですが、せいいっぱいの気持ち。働きながら月1回の食堂を頑張る久野さんを応援したい。親子が安心して過ごせる場になってほしい」

http://www.asahi.com/articles/ASJ7832PCJ78PTFC002.html

〇もし近くに子ども食堂がなければ、新しくはじめることもできます!

CF(クラウドファンディング)を利用し、ネットで資金を募る食堂もある。埼玉県越谷市の「みなみこしがやこども食堂」は、シングルマザーの久野美穂さん(36)が1万円の自腹を切って活動を始めた。25万円あれば、会場使用料や20人分の食材費、ちらしの印刷代などを半年から1年まかなえると計算。手数料を上乗せして、4月に33万円の目標額を集めた。

http://www.asahi.com/articles/ASJ7832PCJ78PTFC002.html

 

今回は、全国で広がる「子ども食堂」について調べてみました。

まだまだ認知度も低く、運営面での課題も多いようですが、利用する側もサポートする側もフラットな関係で、おいしい料理を囲んで笑顔になれる、そんな素敵な場が続々と生まれていくことを思うと、ワクワクします。本当はみんな、誰かのために何かしたくてウズウズしている、たくさんの優しい声が聞こえてきそうですね。

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