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2015.09.12.Sat

ニート漫画から見る無業若者への支援

「ニート=学校も行かず仕事もしていない人々」。2013年度の政府の発表では、15~34歳の人口に占める割合で2.3%(63万人)。ひとえにニートといっても、様々なタイプがあるが、「ひきこもりの若者」タイプが将来への展望も見込めず、社会的に問題になっている。

 

「働かないふたり 吉田覚」というネットで無料で読める漫画がある(単行本化されている)。内容は、20代と思われる兄妹が仲良く働かず、ゲームやテレビなどをダラダラ楽しむ日々を送るショートストーリー漫画である。

 

兄の方は、頭がよく、友人がそれなりにいて、あえて「働かない」選択をしているようにみえる。妹は、人見知りで面倒くさがりで頭も悪くひきこもることしか出来ない(しかし、学生時代で友人はいて、不登校もなかったようだ)。4人家族で仲はとてもよく悲壮感はない!この妹の方が問題で、服を買うお金があれば、ゲームを買いたい。ゲームをたくさん買いたいけど、アルバイトはしたくない。母に言われてたまにしぶしぶ家の手伝いをする。
朝に寝て、夕方近くに起きる生活、近所の人とも目を合わせられない、挨拶も出来ない。兄弟の家は裕福なようで、母も女の子だから「家事手伝い」としてあまりうるさくは言わない(バイトくらいしなさいとは言っている)。話が少し進むと兄の友人や近所に住むOLが家によく来るようになる。交流が深まっていき、外に出るのを嫌がっていた妹は、だんだん散歩と称して外に出るようになる。

 

漫画はまだ完結していないので、作者の意図は分からないが、引きこもりの若者を外へ出す方法として最善の方法をとっていると読み取れる。妹は考え方が幼稚で面倒くさがりな性格は変わっていないが、特別無理をすることなく、引きこもりから脱却することに成功している。時間は少しかかるが、こういった家族や周りの人々の暖かい目線が必要なのではないか。

 

昨今、無料若者へのサポートが進んでいるが、「相談機関を設けるだけ」「働くことをすぐ促す」ようなものばかりだ。ひきこもりはまず外に出ないし、いきなり働くなんてもってのほかだ。居場所作りなどを提案するNPO法人なども増えているが、結果が目に見えて分かりにくいことで助成金が下りず、なかなか発展しない。

 

引きこもりの若者は30才以降も無業でいずれ生活保護を受ける可能性が高い。本来働いて税を納める層がもらう側に転じることは社会的損失が大きい。若者に寄り添い、ゆっくりゆっくり外に出る支援があっても良いかもしれない。

http://www.kurage-bunch.com/manga/hatarakanai_futari/

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