ようこそ、ソーシャルスタンドへ

「福島県新地町でのボランティア経験」から見つめる”これからのボランティア”

インタビュー

顔が繋がっていく支援が重要。一回大きなお祭りをするのではなくて、何度も足を運んでくださって、だんだん友達になって、色々なお話をしていく。そのような顔が見える支援というのが有難い

 

-新地町の復興に携わってこられた中で、効果的であったボランティア・支援は何だったのでしょうか。

仕組みの話で言うと、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)はもう少し支援の可能性を広げるという意味では非常にいい仕組みだったと思います。

 

今まで社協やNPOであったりそういう企業組織でないと支援(資金供給など)が出来なかったのですが、被災地に入って活動をしてきた任意団体、これからこういう支援をしたいという団体に対しても、活動費の助成が受けられるという所がポイントです。継続して支援をしていらっしゃる点も非常に助かります。

 

実際の作業の話で言うと、顔が繋がっていく支援です。一回大きなお祭りをするのではなくて、何度も足を運んでくださって、だんだん友達になって、色々なお話をしていく。そのような顔が見える支援というのが有難いなと感じます。

 

-今後、福島の新地町や周辺では、求められるボランティアはリピートされる方?

 

あとは、時間もだいぶ立ってきましたが、現地ではなかなか知っている人には話づらいこともあるそうです。そういう部分がボランティアさんだから話をしやすいという側面もあるかと思います。そういったボランティアであれば、新しいボランティアの方が参加しやすいものだとは思います。

 

炊き出しでも足湯でもマッサージでも色々な支援があると思いますが、その支援は手段の一つであってもいいと思います。リラックスして頂いて、どういうお話が出来るのかなと。辛いことを思い出してしまうから思い出したくないという方も勿論いらっしゃいます。ただ、そのような方だけではなく、お話し相手が欲しいんだという方もいらっしゃいます。

 

でも、じゃあその方に面と向かって、「今からお話してください!」と言っても話づらいですよね。どうやってお互いの気持ちがリラックスする空間を作り出すか。それがマッサージだったり、一緒にご飯を作ろうでもいいかもしれません。そのような何気ない時間にお話というのは出てくると思います。そういう環境を作れるようなボランティアであれば、新しい方でも必要とされていると思います。

 

-逆にリピートしやすいようにする為には、どのような仕組みがあったらいいでしょうか

 

今、自分の周りで一番問題になっているのは、高速道路の無料化が終わることですね。細くても長くやっていきたいなと思って、地方からボランティアに参加する方がいらっしゃったのですが、今後、週末だけ行くとかそういった時に、大きな負担になってきます。それが今、皆さんが心配していることですね。1年経ったから何が区切りなのか、おそらくそのような区切りはないと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です