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「ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン」が活動開始

4月6日、『ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン(The Humane League Japan)』の設立記念パーティが六本木ピンクカウで行われ、80名を越える参加者がザ・ヒューメイン・リーグの日本活動開始を祝った。

ザ・ヒューメイン・リーグは人間の食料に使われる動物(ファームアニマル)の苦痛を減らす目的で2005年にアメリカで発足。野菜中心の食生活の普及活動や、採卵鶏のケージフリーの運動を勢力的に展開している。

特に多くの採卵鶏が超過密なワイヤー製の檻の中で飼育されている現状を問題視し、大量の鶏卵を使用する大手食品会社に働きかけ、ケージフリー卵に切り替えるよう説得を続けてきた。その結果、アメリカではウォールマート&サムズクラブ、マクドナルド、コンパスグループ、ソデクソなどの大手食品関連企業が2025年までにケージフリー卵への切り替えると、発表することになった。

アメリカ農務省の2015年の調査によると、2014年の9月から2015年9月の間でケージフリー飼育が37%増した。ケージフリー生産の勢いを鶏卵の大消費国である日本でも拡大するため、日本支部の活動を開始する。

ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンの上原(右)、同じくザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンのヘレン(中)、ザ・ヒューメイン・リーグ、コーポレートキャンペーンディレターのロス氏(左)。

動物性のものは食べない、身につけないライフスタイル、“ヴィーガン”。

パーティは東京在住のヴィーガンのネットワークである『東京ヴィーガン・ミートアップ』とのタイアップで行われ、全てのメニューがヴィーガン食。

“ヴィーガン”とは、ベジタリアンよりさらにストイックになり、動物性のものは「食べない」&「身につけない」ライフスタイルのこと。
魚介類や乳製品、革製品も食べたり身につけたりしない。
ヴィーガンになる理由は「健康のため」や「スピリチュアルな思考から」、「動物愛護精神から」などさまざま。

『東京ヴィーガン・ミートアップ』はヴィーガンや、ヴィーガンに興味のある人の集まり。ヴィーガン食を通じた交流をねらいとし、現在4000名以上の会員がいる。ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンもヴィーガン食をサポートしているため、合同でパーティーを開催するはこびとなった。

パーティには多くの日本人も参加していた。初めてヴィーガン食を食べた日本人も、

「肉を使わなくても、ここまでおいしいものができるんですね」

「黙っていれば肉が使われてないなんて、気づきません」

「いやー、今日は目から鱗の体験だったなぁ」

など、意外な美味しさに舌鼓を打っていた。

ビュッフェ形式の食事は動物性の原料を一切使わないヴィーガン食。バリエーション豊富なメニューが楽しめた。

日本でもペットをめぐる問題は認知されてきた。しかしファームアニマル(食べ物になる動物たち)の現状については、まだまだ知られていない。消費者が積極的に卵や肉はどうやって作られるか、持続的な食糧供給について今後しっかりと考えていかなくてはならない。

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