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2017.10.07.Sat

ロヒンギャ難民、支援状況のまとめ(10/7現在)

シェルターや物資など、600万ドルが必要と試算されている状況

 
8月25日にミャンマーのラカイン州北部で発生した武力衝突によりロヒンギャが多数、隣国バングラデシュに逃れています。その数は50万人以上にも及び、その大半が女性と子どもたちです。
 
ロヒンギャとはバングラデシュ国境近くのラカイン州に住むイスラム教徒の少数民族です。ミャンマーは国民の9割を仏教徒が占めており、宗教的にも少数派です。ミャンマーは多民族国家ですが、ロヒンギャはミャンマー政府から自国の少数民族と認定されていません。そのため、以前から対立は続いていましたが今回の衝突は過去最大規模、といわれています。
 
ロヒンギャの人々は水も食糧もままならない中、数日かけ徒歩でジャングルに隠れながら山や川、海を渡り、弱り切った身体で国境を超えてきます。
 
難民は何万人単位で押し寄せ、バングラデシュのコックス・バザールにあるクトゥパロンとナヤパラの両難民キャンプはすでに限界に達しています。
 
早急に新たなシェルターが必要です。さらに水、医療品、衣服などの避難生活に最低限必要となる緊急援助物資がすでに不足しています。
 
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)では、9月12日の段階では、600万ドル(約6億6000万円=1ドル110円)が必要と試算しています。
 

ロヒンギャへの支援を表明している団体

現在、ロヒンギャ難民に支援を表明している団体は以下の団体になります。
(2017/10/7の状況になります。)
 
国連UNHCR協会
https://www.japanforunhcr.org/lp/rohingya
 
国境なき医師団日本 ロヒンギャ難民緊急援助の寄付募集を開始
http://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease_3548.html
 
日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/
 
アムネスティインターナショナル
現在、ミャンマー政府は人道支援団体がラカイン州に入ることを禁じているため、人道支援団体が現地に入れるようにし、ロヒンギャを標的にした残虐な軍事作戦を今すぐやめるよう、ミャンマー国軍司令官に要請する緊急署名活動への協力を呼び掛けています。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/myanmar_201709.html
 
シャプラニール 市民による海外協力の会
現地で支援活動を始めているNGOジュマ・ネットをパートナーとし、物資配布などの活動を行います。バングラデシュ、コックスバザール県、ウキア郡とクトゥパロン郡にある非登録キャンプの約8000世帯を対象に食糧配布を実施。乾燥米、ビスケット、砂糖、塩、水、医療品。
https://www.shaplaneer.org/donate/emergency/rohingya/
 
また、バングラデシュの現地の若者と協同して支援を取り組む方のクラウドファウンディングも開始されています。
 
【緊急支援】ロヒンギャ難民支援が明日を迎えられるよう食糧を届けたい!
https://moon-shot.org/projects/we_are_the_world
 

対応に苦悩する団体も

ミャンマーで活動するNGOや団体も多い中、対応に苦慮しているケースもある。
 
ロヒンギャ難民の問題を見過ごすことはできないが、表立ってミャンマー政府を非難して支援活動を開始することは、ミャンマーで支援している被支援者を危険な立場に置くリスクがあり、同時に、現地で活動する日本のスタッフにも危険が及ぶ可能性を否定できない。
 
その為、上記のような団体は、どのようにロヒンギャ難民の方々を助けるか、どのように問題の解決の道筋を見つけるかを水面下で調整している段階にある。
 

そもそもロヒンギャ問題とは

 
ロヒンギャ難民の問題に対しては、様々な角度から解説をしている記事があります。
こちらでは、一部をご紹介します。どれも問題の複雑性、解決の困難さを解説しているものになります。
 
上智大学・根本敬教授に聞くロヒンギャ問題
https://www.refugee.or.jp/jar/report/2016/06/01-0000.shtml
 
ロヒンギャ問題はなぜ解決が難しいのか
根本敬 / 東南アジア近現代史
https://synodos.jp/international/15523
 
ビルマ西部:ロヒンギャ問題の背景と現実
https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/sectiion3/2010/03/post-96.html
 
※こちらでは、情報を随時、アップデートしていきます。

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