8/24、8/25開催！東ティモールのことが分かる映画「カンタ！ティモール」in シネマハウス大塚

2018年8月24日（金）、8月25日（土）に　「シネマハウス大塚」にて、東ティモールの独立を描いた『カンタ！ティモール』の上映会が開催される。

東ティモールの被害者と加害者が入り混じる環境についての言及は下記の記事にても言及されています。

伊勢崎賢治さん、佐藤慧さんと考える、 世界を平和にするために必要なこと、イベントレポート

東ティモールの人々は、たくさんの人たちが、大切な「誰か」を失った経験をしている。

佐藤さんが東ティモールでお世話になった人の中にゼキトさんという方がいた。 ゼキトさんは小さいときからジャングルの中で暮らしていた。インドネシア軍が攻めてくるので普通の暮らしなど出来なかったのだそうだ。１０代のときにゲリラを助ける仕事をしたことで指名手配されてしまう。その後、イギリスに逃亡し、イギリスで国際法を学んだ。

２０１２年に東ティモールに戻り、現在は弁護士として国を建て直す仕事をしている。ある日、法廷に戦争犯罪に関わったという人が現れた。実はその人はゼキトさんの親族を殺し、ゼキトさんの家をぼろぼろに壊した人物だった。まさにゼキトさんにとっては憎しみの対象でしかないような人。だが、ゼキトさんはその人物に対して赦す、という判断をしたのだそう。このまま憎しみを続けていったら、自分だけの世代ではなく次の世代にも続いてしまって、今いる子どもたちの命を奪うことになってしまう。せっかくこの国が和平にたどりついているのだから、きちんと自分の世代で怨念を断ち切らないといけないと判断したのだという。

でも「出来ない事ではない」と『赦すこと』をこの物語は教えてくれます。是非、興味がある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか？また、上映会の料金の一部は、日本国際ボランティアセンターJVCへ寄付されます。