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日本国際ボランティアセンター(JVC)の“戦争・ISで心に傷を負い、閉ざしてしまったイラクの子どもたちのケアを行い社会復帰をサポートする”ためのクラウドファインディングが10月3日で終了

日本国際ボランティアセンター(JVC)イラク事業チームは2015年よりIS(「イスラム国」)によって目の前で家族が殺されるなど精神的に傷ついた子供たちへの心のケアを行う「ピースヤード(平和のひろば)」のプログラムを実施している。

今回は目標金額の400万で7歳~13歳の避難民の子供約70名に対して、2ヶ月間のプログラムを実施できる。同時に、子どもたちはそこで様々な民族との交流や対話を通してお互いに違いがないことを学び、それが将来暴力に訴え争いを繰り返すことを防ぎ、地域の安定に向けた小さな一歩につながる。

戦争・ISで傷ついたイラクの子どもたちの心と未来を救いたい!
https://readyfor.jp/projects/iraqchildcare

戦闘による社会の分断

イラクには様々な民族・宗派の人々が共存して暮らしていたが「異教徒」と判断した者を殺戮し、蹂躙してきたISの残虐行為により社会はバラバラに分断され、人々は互いに信頼感を失い疑心暗鬼になっている。

子供たちも親から不信感を引き継ぎ、他の民族・宗派グループとコミュニケーションをとる機会はほとんどない。生まれた時から紛争状態しか知らず、安心して子供時代を過ごすこともできず、物理的な倉石の面だけでなく教育面・心理面などで様々な負の影響を被っている。

子どもたちの心のトラウマ

特に戦闘から逃げてきた避難民の子供は地元住民からも差別を受け、異なる文化や考え方について知る機会もなく、さらにISにより受けた心の傷に苦しんでいる。遺体を見たり、家族を失ったり、自分自身がケガをしたりして心の傷を受け、ほとんどの子供たちが心を閉ざしてしまっている。

分断された社会で、適切なケアを受けずにいる子供たちが健やかな「人間らしさ」を持てるようになるには今の環境はあまりにも厳しい。

資金面で苦戦

2017年にISに対する完全勝利宣言があってからは、国際的関心が低下し資金が集まりにくくなっている背景がある。それに伴いピースヤードの活動も運営内容は必要最低限に絞られ、今後安定的に心のケアを行うのが難しい状況となっている。クラウドファンディングは10月3日で終了となる。子供たちの心の平和とその延長での将来の地域の安定に支援を呼びかけている。

※このクラウドファンディングはAll or Nothing形式で、終了日までに目標金額に達しないと成立しない。

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