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なぜ身体は一つしかないのか?ロボットを利用して、重度障害者が働く実験カフェが今冬オープン

日本財団株式会社オリィ研究所一般社団法人分身ロボットコミュニケーション協会が協働して、「分身ロボットカフェ DAWN ver B」を、2018年12月の障害者週間にあわせ、2週間限定でオープンします。

カフェオープン予定
11/26(月)~30(金)13:00~17:00 ※予定 @日本財団ビル1階(東京都港区赤坂1-2-2)

分身ロボットカフェ”DAWN ver.β”PV

プロジェクトの仕組みを説明した資料

本カフェは、障害のある方が簡単な肉体労働を可能にする、分身ロボット「Orihime-D」を遠隔操作して、自宅にいながら、サービス提供をする実験カフェ。ALS(筋萎縮性側索効果症)などの重度障害のある方が働くことを想定しているとともに、引きこもり・高齢者などの外出が困難な方の就労機会に寄与することも期待される。

プロジェクトの発表会では、プレゼンテーション&デモンストレーションが行われた。その様子を写真と交えてご紹介します。

プレゼンテーションをする株式会社オリィ研究所代表取締役の吉藤さん。ご自身が子どもの時に3年半、病気により学校に通えず、孤立してしまった経験から、分身ロボット「OriHime」(写真右側)の開発を志した。たった3年半で孤立して居場所を失う経験をしたのだから、多くの方が同じような悩みを抱えているのではないかと。「なぜ身体は一つしかないのか?何か病気や怪我をしたりして身体をメンテナンスしなければいけなくなった時に活動に参加できなくなってしまう」という言葉が印象的だった。

もう一人の自分があればいいのにをコンセプトにした「OriHime」を活用して、身体を運ばずして様々な体験をすることが出来る。学校に通うことが出来なかった子どもが学校に通い教育を受ける経験が出来た。しかし、教育を受けた先に、就労をするというところまでは壁がある。 吉藤さんは、番田さんとの協働体験がヒントになると感じているそうだ。番田さんは、4歳で交通事故で頸椎損傷となったものの、インターネットと「OriHime」を活用して、株式会社オリィの秘書として活躍をし続けた。 その経験が今回のプロジェクトの発想に繋がっている。 ちなみに、「OriHime」に手を付けた方がいいというのは、番田さんのアイデアだったそうです。

「OriHime」を活用して仕事をしているシーンは、病院で繰り広げられているケースが多い為、まだ一般の方が見るケースは少ない。また、「OriHime」を通じて出来る仕事はまだまだ限られていることが現状。そこで、自分で移動が可能であり、簡単な肉体労働が可能である「OriHime-D」(写真右側)を活用して、仕事の幅を広げることを意識している。

報道陣の隙間を縫って移動する「OriHime-D」

最後に、「OriHime-D」が吉藤さんに珈琲を手渡しする様子を短い動画にて。

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