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日本と国交25周年のウクライナで壁画を描く!「Over tha Wall〜ウクライナ壁画プロジェクト〜」がキックオフ

アーティストのミヤザキケンスケ氏が海外で現地の人々と一緒に壁画を描くプロジェクト「Over tha Wall〜ウクライナ壁画プロジェクト〜」のキックオフイベントを5月27日(土)中目黒ビオキッチンスタジオにて開催され、プロジェクトを応援する一般参加者と協賛関係者40名が一堂に集まった。

2010年からはじまり、これまでにケニアと東ティモールで壁画を完成させてきたこのプロジェクト。今年は舞台をウクライナに移し弾痕の残る学校の壁に、世界をつなぐ壁画を描く。

プロジェクトのトレーラー動画

ミヤザキケンスケさんプロフィール

1978年佐賀市生まれ。筑波大学修士課程芸術研究科を修了後、ロンドンへ渡りアート制作を開始。Supper Happyをテーマに、見た瞬間に幸せになれる作品制作をしている。2006年から行っているケニア壁画プロジェクトでは100万人が住むといわれるキベラスラムの学校に壁画を描き、 現地の人々と共同で作品制作するスタイルが注目される。

プロジェクトを実施する国「ウクライナ」とは?

ウクライナと聞いて何を思い浮かべるだろうか。内戦、チェルノブイリ原発事故などネガティヴなイメージを持つ人は少なくないかもしれない。しかし世界的に評価されているウクライナの民話で、日本でも有名な絵本「てぶくろ」やウクライナ出身の親を持つ元横綱力士の「大鵬」などは、日本人にも馴染み深いのではないだろうか。

2014年以降、ロシアとの国境沿いでの軍事衝突の内戦が続き、多くの国内避難民が生まれている

ミヤザキケンスケ氏が描く壁画とは

Over tha Wall〜壁画プロジェクト〜は世界各国で現地の人とともに、地域を明るくする壁画を残していくプロジェクトである。壁画のもとになる原画は日本の子供たちと制作し、日本と世界を繋ぐ架け橋になるような壁画を目指している。

プロジェクトの発端は東北大震災直後、日本人が運営に関わっていたケニア最大のキベラスラムにある「マゴソスクール」の子供達から”日本への応援歌”が届けられたことだった。

自分ができることを返したい、そう思ったミヤザキさんは、2014年にケニアで「Over the Wall 世界壁画プロジェクト」をスタート。2016年には東ティモールにも展開し、今年2017年のウクライナへの活動に繋がっている。

ウクライナと出会ったのは昨年5月、現地で支援活動をしているUNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)から「ウクライナでも東ティモールのような壁画プロジェクトをやりたい」と連絡を受けたことから始まった。その後、1年の準備期間を経て日本とウクライナの外交関係樹立25周年にあたる今年5月にプロジェクトをキックオフした。

今回の壁画のモチーフとなるのは「てぶくろ」だ。

ウクライナ民話の「てぶくろ」のストーリーは、おじいさんの落とした手袋の中にねずみ、うさぎ、きつねなどが次々に居候していくというもの。多様なものが共存する世界を表現した作品だ。

そんなてぶくろの絵に「連帯、平和」のテーマを込め、ウクライナのマリウポリ市内にある、紛争により破壊された壁に希望の壁画を描く。 「あらゆる理由で虐げられた人々がプロジェクトに参加し、そこに生活する方々と、共に大きな壁画を描いていきたい」とミヤザキケンスケ氏は強い決意を語っていた。

クラウドファンディングに挑戦

今回のプロジェクトではプロジェクト運営費をCAMPFIREのクラウドファンディングで募っている。(「内戦の砲弾を受け弾痕の残るウクライナの学校に、現地の子供達と大きな壁画を描きたい!」

このプロジェクトに興味を持った方はぜひサイトを訪問してみてほしい。あなたのクラウドファンディングで、ウクライナの壁に美しい絵が描かれる。

プロジェクトページはこちら

ミヤザキさんのコメント

「Over The Wall〜世界壁画プロジェクト〜」は壁画の制作を通じて老若男女問わず多様な人種、文化背景をもった方々の誰もが楽しみながら参加できる活動です。現地で壁画を描く人と、プロジェクトを応援する日本や世界にいる人々の場所や言葉を超えて繋がることができます。ご支援のリターンには私たちと共に旅をするというコンセプトで「オーバーザウォール パスポート」を作りました。パスポートをお持ちいただく皆様にスタッフが現地で購入してきた切手、壁画の様子がわかるシールが届けられます。世界に描かれる壁画を巡る旅を楽しむように1ページ1ページに記録を残しながら、皆様の手で世界の壁画を繋げていただければと願っています。

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