ひきこもりの当事者から聞いた言葉をまとめた本がある。その名は、「ひきこもり国語辞典」。
普段、何気なく使っている言葉が、ひきこもりの当事者にとって、どのようなニュアンスで使われるのか?
あとがきに書いてあるように、ひきこもりを理解しよう、よく分からないけれど実例から分かろうと心がける人に参考になるように言葉の収集と編纂作業がなされている。

あとがきには、この本の意図が丁寧に綴られています。
例えば、
履歴書(りれきしょ)
しょうもないと思っている自分の人生を再確認させるための書類ではないでしょうか。書いていると自分の貧相さが実感できます。
やればできる
「やりとげた人」がいうことば、やってみてできなかった人には通用しません。どちらかというと後者の方が多いことも多くの人には内心わかっています。「やってみなさい」と促しているのでしょうが、TPO(時期、場所、機会)に左右されます。臆病(慎重、勇気のなさ、不決断)であることは認めてはいるんです。けれども「やればできる」の一本調子で迫られても心は動きません。
普通(ふつう)
普通であることは難しいです。普通はかなり高いレベルのことをさします。最近は「フツーにうまい」の言い方が広がりました。かなりうまいという意味になります。それを聞いて少し納得しました。
といった形で、言葉とニュアンスという形で紹介されている。

シンプルな構成で読みやすい。
こちらのホームページより購入をすることが可能です。興味のある方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
http://www.futoko.info/zzmediawiki/%E3%81%82%E3%82%86%E3%81%BF%E6%9B%B8%E5%BA%97
コメントを残す