2018年1月20日、「岩手わかすフェス」が東京大手町の3×3 Lab Futureで開催されました。今回で3回目となる本フェスは、“東京で岩手に出会う。岩手なヒト・モノ・コトが大集合!”というコンセプトのもと、イベント・トークセッション・物産品販売など、岩手がギュっと詰まったフェスとなりました。
会場に入ってすぐのオープンスペースでは、岩手における伝統工芸クリエーターたちのトークイベントなどが催され、熱心に聞き入る人たちで大入り満員。

オープンスペースの様子
廊下を抜けると、物産品販売のみならず、居食住に関わるさまざまなブースが並ぶフロアが。元気に声がけする出店者と、興味深げに質問する来場者の交流で活気に溢れていました。

物産品販売のみならず、居食住に関わるさまざまなブースが並ぶフロアの様子
盛況ぶりを目の当たりにしたので「岩手アツいな」とひしひし感じましたが、本フェスの企画ディレクターである方にお話を伺ったところ、岩手が抱えるいくつかの課題が見えてきました。
・鉄器、木工、漆器、染色などさまざまな伝統工芸品や漁業、農産業が揃っているけれど、後継者が乏しい。
・住民の約6割が60歳以上という地域もあるため、新しい試みに必要なマンパワーの確保が難しい。
また、もっとも差し迫った課題としては、2019年ラグビーワールドカップ。岩手の釜石市を含む日本各地で開催されることになりましたが、環境整備等々まだまだやるべきことがたくさん。
そして長期課題としては、地方活性をいかに継続的におこなって行くかなど、難題が次々と出てくるようです。
岩手に魅せられて、岩手と深く関わるようになった企画ディレクターの方ですが、岩手のために何かしたいという気持ちだけでは乗り越えられない現実があるように感じました。
でも、岩手の伝統行事である”さんさ踊り”の時、「腰につけるポーチを紫根染のもので揃えたりしたいな」と笑う姿は本当に楽しそう。彼女を含め、本フェスに関わるひとたちの熱量からは、底知れない岩手の魅力と可能性に気付かされたのでした。
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