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2016.02.20.Sat

こども食堂のあり方と意義

全国でこども食堂の輪が広がっている。2016年2月16日現在検索エンジンで「こども食堂 場所」を検索すると「こども食堂ネットワーク」のページが一番上に出てくる。また全国のこども食堂をgoogleマップ上にまとめた「こども食堂google map」も存在する(このページ下部に埋め込んでいます)。こども食堂google mapは随時更新されていて、更新頻度の高さから全国で急速にこども食堂が広がっていることがわかる。

こども食堂とは

親は仕事に忙しく、一人で食べる「孤食」の子や、わずかな夕食代で、カップ麺やお菓子を買い夕食にする子どもも増えているようです。バランスの取れた食事を、おなか一杯食べる。皆で食べる喜びを知れば、孤独な子もおしゃべりできるようになるかもしれません。「美味しい」は「嬉しいこと」、「楽しいこと」であると気づいてもらう為の子ども食堂です。子ども食堂は、健全な子どもの育成が目的ですが、地域全体で子どもを育てていく意識をもつことは、家庭にとって子育てをしやすくするだけでなく、子どもを中心として地域全体が活性化していくことにもつながる筈です。

ねりまこども食堂より )

こども食堂は一箇所につき、月1回や不定期のところも多い。場所や費用、人の管理などの運用面から月1回が限界なのであろう。こども食堂に関する会議(集会)でも「できることから」と呼びかけている。その一人ひとりの気持ちが大切で尊重したいとは思う。しかし、この開催頻度でこども食堂の目的は果たせるだろうか。
 

こどもの孤食を防ぐことと、貧困の子供たちへの食事支援

 
こども食堂の目的は大きく二つ。「こどもの孤食を防ぐ」と「貧困の子供たちに食事を」だ。両方が目的の場合とどちらか一方の目的の場合があるが、それは団体によって異なる。 「こどもの孤食を防ぐ」目的の中には、地域のつながりをつくることや、食事を作る親の負担軽減も定義に含まれる。手伝いを通して地域の大人たちと仲良くなり、食後は同世代の子と遊んだり、大学生に勉強を教えてもらったりする。 「貧困の子供たち」に焦点をあてた場合、格安でバランスの取れた食事をが最大の目的になる。
 
どちらにしても月1回では目的を果たせない。最低週1回、できることなら毎日でもあったほうがよい。 ある若者支援関係者たちは以下のような発言をしている。

「こども300円は高い。無料にするべきだ」 「学校内で夕食を提供すべきだ。おにぎりと温かいトン汁で十分」 「300円あったらよく知らない大人ばかりがいる場所にはいかずサイゼでミラノ風ドリアを食べたいとこどもは思う」 「学校外の場所で食堂を開く以上、もともと地域社会とつながっている世帯のこどもしか来ない。とくに貧困世帯は孤立していることが多いためそういったこどもたちはやはり来ない」

各発言は若者の実態を知っているからこそ真実であろう。 理想は有志と行政と一体となり、学校を含むこどもが集まりやすい場所で回数多く食堂を開くことであろうか。有志でやれることはどうしても限界があるし、子供からすると知り合いがいないとそういったところには行き難い。公共のサービスであれば子供たちにとって平等に行きやすくなる。
 
また子供たちに配膳や皿洗いも含めた片付けは義務づける。家事生活力をつけることもまた教育だ。料金は可能であれば無料、運営が厳しいなら材料費くらいの負担はやむを得ないのではないか。払えなければそれに代わる労働なり、後倒しで支払うなりでもよいだろう。 有志のみでもまだまだやれることはある。それぞれも町に地域性があるだろうから、その地域のニーズに合わせたこども食堂を運営することができないか。
 
例えば、共働きの多い新興住宅地であれば「子供たちが中心となって料理を作りみんなで食べる」。週1回でもこどものために料理をする日がなくなれば親の負担は軽くなる。こどもは同世代の子と一緒で寂しくない。また子供が料理の仕方を覚えていって、家でも一人で作れるようになるかもしれない。
 
貧困世帯の多い地域であれば、無料でできるかぎり毎日開催すること。毎日であれば食事の内容は基本簡素なものでもよい。続けることに意味がある。栄養失調を防ぐことが出来、居場所ができることで非行防止にもつながる。
 
また料理ができない親をもつ子供が多いので、簡単な調理を教えることで生き抜く力を身につけられる。 こども食堂を含め、わかもの支援関係の報告等を見ているとボランティア(大人)がこどもの数と同等もしくは多いことがよくある。「こども食堂」と名前があるからにはこどもたちが主役であってほしい。大人の自己満足で行動するだけでなく、少しでもよいから子供の目線にたって工夫することが成功の秘訣になるだろう。
 

 
また、子ども食堂とは、子ども食堂の意義などに関心がある方はこちらも併せてご覧ください。

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