Loading...
2017.05.02.Tue

大学生の私がこども食堂に取り組む理由

こんにちは、Yukiです。
突然ですが、普段どんなときに“幸せ”を感じますか?
 
恋人とのデート中?あたたかいお布団の中?
それともお風呂上りの一杯ですか?
 
私の場合は、家族や友人のような好きな人と、ひとつの食卓を囲んで食事をしている時です。とはいえ、食べ物にあふれた私たちにとって、おいしいご飯が食べられたり、好きな人と食事したりする度にそんな幸せや有難みを感じながら生きている人はそう多くないでしょう。それは日本の世界トップクラスの年間食糧廃棄率に表れているかもしれません。
 
実際、高校生の頃の私も毎日三食とれることが当たり前だと思い、嫌いなメニューが出れば、えぇ~と文句を言うようなやつでした・・・(ごめんなさい、お母様)。
 
しかし、食に対する考え方が大きく変わりました。
 
それは高校2年生で経験したアメリカ留学がきっかけです。アメリカの深刻な格差問題、貧困による深刻な子どもの栄養不足を目の当たりにしたのです。アメリカでは、低所得者ほど野菜を採らず、ジャンクフードやお菓子といった偏った食事をする傾向があります。
 
そのため低所得者ほど肥満が多いという健康格差が生じ、深刻な社会問題となっています。一方、食糧不足によって飢餓に苦しむ人の数は、世界の肥満人口とほぼ同じ約10億人いると言われています。私は以来、なぜこのような食の不均衡が同じ地球上で起こってしまうのかと、強く疑問を抱くようになりました。
 
また最近、日本でも子供の健康格差が深刻な問題となっています。
アメリカなどと理由は違っても、私の周りに心から食事を楽しめない人がたくさんいるのだと知り、とても悲しい気持ちになりました。 “食”を通して何か発信できないだろうか。この頃からそんなことを思い始めるようになりました。
 
<南イタリアの家庭に飛び込んでみた。>
 
この春、私は早速行動に出ました(笑)!
 
以前より食育やスローフードへの取り組みが盛んな南イタリアに一人旅を決行したのです。
 
食事の時間を心から楽しむというイタリア人の家庭にお邪魔して、彼らが持っている食の価値観や文化を学びたいと思ったのです。そこで私は日本に留学経験のあるトニアさんのお母さま(マンマ)がお料理上手だと聞きつけ、トニアさんのお家に滞在して料理も、食事の時間も共に過ごさせてもらいました。
 
ちなみにイタリアでは、ローマのスペイン広場にマクドナルドが開店したことをきっかけに、ファーストフードに対置したスローフード運動が始まったと言われており、イタリアの食文化を守るとの視点で、伝統的な家庭料理は長年大切に守られています。
 
私が滞在した南イタリアの家庭料理は、沢山の野菜、魚介類を使い、調味料もとってもシンプル。昔、このあたりは貧困地域だったため、その土地で採れる食材を使ったレシピが充実していたそう。決して豪華ではありませんが、素材の味を楽しめる料理ばかりです。

一般的に日本では、和食=健康、イタリア料理=太りそうというイメージがあるかもしれません。しかし、最近、和食も手軽に作れるように様々な化学調味料が出てくるようになりましたよね。しかもカップ麺やレトルト食品の増加で、偏った食事をしている日本人も多いのです。
 
かたやチーズやヨーグルトなどの乳製品摂取が多いイタリアですが、実は豆や野菜、魚介類も普段の食事に沢山取り入れられていて、とてもバランスのよい食事という印象を受けました。前述の通り、味付けも最低限の調味料のみです。どんな食材であっても、偏った食事が悪く、肉も乳製品もバランスよく取り入れることが大切だと実感しました。
 
<心を豊かにする食事>
そして何よりもイタリア人は食事をこころから楽しみます。家族全員が揃ったのを確認して、お互いにおしゃべりしながら、時間を掛けてゆっくりと食事します。「食卓を囲み、食事を共にする」。たった一つの単純な行為だけで、イタリア語が一切喋れず聞き取れない私でも、たとえ言葉が分からなくても絆を深められるんだと感じました。
 
もし初対面の人とよい関係を持ちたいとき、気になる人と接近したいとき、必ずと言っていいほど、私たちの目の前には食べ物が必要ですよね。これは国境を越えても同じなのです。食事は人と人との絆を強く結びます。今回のイタリアの一人旅で改めて実感したことは、食事が心と身体に与える大きな力です。誰かと一緒に食事をするだけで心を豊かにします。
 
さて日本ではどうでしょうか。子供の“孤食”の問題が深刻化しています。私は、この旅の経験と学びがいま取り組んでいる「子ども食堂」に活かせると考え、活動しています。(申し遅れましたが、私はいま京都で「子ども食堂」の活動に携わっています。)
 
次のコラムでは、「大学生だけで運営している子ども食堂」について詳しくお伝えさせていただきますね。最後までお読みいただきありがとうございました。

ライター: