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AAR(難民を助ける会)開催の「西日本豪雨 支援報告会」レポート

AAR Japan[難民を助ける会]は7月9日より、西日本豪雨の被災者支援を実施しています。2018年8月7日にて、現地で活動にあたったAAR 緊急支援チームの3名が一時帰京し、活動報告会を開催しました。その様子をレポートします。

AAR(難民を助ける会)が「西日本豪雨 支援報告会」を8/7に緊急開催

AARの緊急支援の位置づけについての説明。平時は、海外を含む様々な事業地にて活動をしているが、大規模災害の際には、平時から備えているネットワークや備品を活用して、緊急支援を開始することが出来る。

過去には、東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨に関して、緊急支援を行っている。また、その後も必要な支援を継続的に実施している。

特に、AARが力を入れているのが、障がい者支援。大規模災害の際には、避難所での生活に困難があり、更に、それ以外の場所でも健常者と違った困難を伴ってしまうことが背景にある。

被災した地域の写真や映像を共有してもらいました。写真・映像では分かりませんが、生ゴミや湿気の匂いもあったそうです。

 

 

 

現地に入ってから実施した業務は、他団体との情報共有、及び、行政職員への聞き取り。

それとともに、福祉施設へ物資を配布。電話がなくなった施設が多かった為、個別に訪問。慣れ親しんだ環境から変わってしまうと不安定だったが、少し落ち着き、日常のリズムを取り戻そうとしているフェーズだったそうです。

炊き出しは被災地にてヒアリングする機会になるそうです。その中で、ペットは避難所には入れず、ペット連れの方が情報共有を聞き逃してしまうケースもあるそうです。その為、炊き出しにて、大切な情報は再度共有するように意識して実施されたそうです。

炊き出しの現場では、このような声も聞かれたそうです。

現状を見てきて、福祉施設やnpoへの支援が十分ではないと感じたそうです。 今後も災害が予測される中で、単純な立て直しは意味が薄いかもしれません。ただし、基本的に現状復帰に対して助成金が支給されるとともに、助成金が出ても年度中を想定されており、時間がかかってしまうことが予測されます。(借家なので助成金が降りないケースも想定されるそうです。)障がい者の方々にとっての居場所なので、すぐに復旧した方がいいことを勘案して、いち早い再開を支援していくことを予定されているそうです。また、慣れない生活の中で、障がい者の方が体調崩すことが想定され、心理的&医療的なソフト面でのアプローチが必要になる可能性が高いそうです。AARでは、医療行為は出来ないので専門家と連携をして、どのような活動が必要かを模索されていくそうです。

AARの最新の西日本豪雨支援の情報取得、応援はこちらから

AAR(難民を助ける会)の日本での取り組み
http://www.aarjapan.gr.jp/activity/japan/
http://www.aarjapan.gr.jp/activity/report/

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