Loading...
2016.12.16.Fri

難民になったら医療はどうなるの?「世界の医療団」がシリア難民を医療支援するクラウドファウンディングに挑戦中!

(c)Christof Vadino

認定NPO法人「世界の医療団」は、ヨーロッパに避難したシリア難民に医療を届ける為に、クラウドファウンディング:命がけで海を渡るシリア難民400万人を医療のリレーで救いたい!に挑戦している。

私たちは、難民になった時に、医療をどのように受けることが出来るのだろうか?自分が難民になった時を想定して考えてみたい。

保険が無ければ高額な医療費になる。
頼れるのは、国際機関や国際NPOが提供する医療しかない。

(c)Guillaume PINON

仮に、日本で災害・紛争が発生して、隣国に避難する必要があったとする。日本の医療では当たり前になっている保険はもちろんない。医療費は必然的に高額になるのは間違いない。また、隣国の医療が日本のように発展しているとは限らない。自分自身の持病に対応できない可能性も高い。

資金を十分に持っていけない可能性も高く、言葉も違う国で仕事を得ることが難しいので収入もなくなるであろう。病気になってしまったら、果たして医療を受けることが出来るのだろうか。

「アムネスティインターナショナル:シリア:追いつめられるシリアの難民冷淡な国際社会」によると、レバノンに身を寄せるシリア難民は、レバノンの病院が高額で治療が受けられず、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が提供する医療に頼っている状況にあるという。

それでも、UNHCRの資金不足(国際社会からの寄付・支援によってUNHCRは活動している)により、患者を一定の基準で選別をする必要が生じている。運良く治療が受けられても、25%の医療負担が求められている。癌などの長期的な治療が必要なもの、専門的な治療が必要なものは、受けることが出来ず、治療のために危険なシリアに週に数回帰らざるをえない方もいる。

 

仏カレーの難民キャンプ、医療チームが2時間に進めた距離は100メートルのみ。

(c)Olmo Calvo

世界の医療団の畔柳 奈緒さんがフランス北部の港町カレーの難民キャンプを訪れました。

先進国のフランスでも、難民キャンプの様子は、「むき出しの泥地に立ったテントや粗末な小屋。電気、水道、ガスはなく、先進国とは到底信じ難い光景でした。高熱で動けない男性、足をくじいた女性、月経不順が数ヶ月続いている女性、過去の事故の後遺症で半身麻痺が残り寝たきりの男性…」と紹介しているように、ひどい状況です。

医療チームの巡回医療に同行をすると、次から次へ声を掛けられて、2時間で100メートルしか進むことが出来なかったそうです。

この話は医療の不足を如実に示しています。

難民になるとは思わなかった」と誰しもが言う。他人ごとではなく、想像してみる大切さ。

(c)Guillaume PINON

国連UNHCR協会広報委員:武村貴世子さんの取材にて、”UNHCRの職員の方に聞いたのですが、難民の方、誰もが皆が言う言葉は、「難民になるとは思わなかった」だそうです。平和は一瞬で崩れてしまうということです。”という言葉が印象的でした。

日本でも、富士山が噴火したりして、日本の国土に住めなくなる&一度国外に出ないと安全な場所に逃げられなくて難民になってしまうケースが発生しえます。その際には、私たちは、国際的な医療支援に頼らざるをえない状況に直面するでしょう。

シリアで起こっていることを他人ごとと思わず、難民の方の状況を想像してみるきっかけとして、世界の医療団による医療支援への応援を検討してみてはいかがでしょうか?

▼挑戦中のクラウドファウンディング

(c)Christof Vadino

命がけで海を渡るシリア難民400万人を医療のリレーで救いたい!
今回のプロジェクトは、ただ「安心して暮らしたい」という望み1つを持って命がけで地中海を渡り、ヨーロッパへ逃げてきたシリア難民の方々を救うための治療や看護などの医療支援活動に必要な費用を募るクラウドファンディングです。12月28日(水)午後11:00までに、1,500,000円以上集まった場合に成立となります。
https://readyfor.jp/projects/help_migrants_MDMJ

 

▼世界の医療団とは

c)MdM

世界の医療団は1980年にパリで発足した、世界各地に医療・保健衛生分野の専門スタッフを中心に派遣し、人道医療支援に取り組む国際NGOです。国籍、人種、民族、思想、宗教などのあらゆる壁を越えて、世界で最も弱い立場にある人々に支援の手をさしのべる活動をしています。
http://www.mdm.or.jp/

ライター: